「きんいろモザイク」

最終話の(今までの本編の流れと殆ど関係ない)ミュージカル部分が一番気合が入ってて面白かった。なんつうか、素直にこういうのやりたいんだろうな。
逆に日常学生ライフはこなれていないというか、主人公であるはずのしのちゃんのキャラクターすら定まってない軸足のぶれようで、ちょっと欲張りすぎてとっちらかった感触。とくにツインテール娘の百合要素はかなり持て余してる感が強い。
そもそも、いわゆる「あずまんが大王」っぽい萌え4コマのガールズトークものと、百合路線を同居させるのはあんまし得策じゃない。ゆるゆりが成功したんでそのへんを検討しないで通しちゃったのかもしれないが、「あずまんが大王」では榊ラブで暴走気味だったかおりんは原作では次第にフェードアウトしてったりする。ガールズトークのキャラ同士がじゃれあう距離感の近さとラブコメのつかず離れずの距離感ではおのずと異なる、という基本的な確認が見過ごされたように見受ける。
初期メンバー4人の内訳がカップル2組で間が持たずに早々にカレンの登場と相成った、のだとは思うが、カレンがほのぼの日常路線で引っ張ろうとするほどカップル2組が居心地悪そうになってたのは、あまり成功してるふうには見えない。つーことは原作がイマイチなのかなあ。アニメ化されてるんだからそれなりの人気だろうと思うんだが、原作のスタンスが見えないわ。