第1回の議事録で大体の方向性がわかるよ。

http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/cool_japan/

まあ、この手の全般に言えるけど言ってる人間が言ってることを信じてないのがアリアリと滲み出てる上に、はなから実体のない官製用語に無理やり実態をくっつけようって主旨の話なので、読むのは基本的に時間の無駄ですが、『安物のユニクロ、これはほとんどがメードイン・チャイナだから日本ブランドとは言えない』とか、うわぁってフレーズがちりばめられてたりするので、そういうのが読みたい人には。

紙芝居のおじさんが『黄金バット』とかをそこで見せてくれる。けれど、これではお金を取らないのです。つまり、紙芝居でお金を取るのではなく、アメを売って商売にしている。でも、そのころはいい時代ですから、お金がない子も後ろのほうで見なさいと言って見せてくれるのです。私は、このクールジャパンというのはこれではないかと思います。
(中略)
紙芝居のおじさんのように『黄金バット』なのか、何か人を集める算段があって、その中で食べたアメ、このアメはおいしいねとか、あるいはそこでいただいた南部鉄瓶のお茶のこれがいいねとかというふうに広げていかないとだめなのではないでしょうか。
どうしても今、コンテンツ、コンテンツが先行してしまって、日本がエンターテインメントを輸出するためのプロジェクトのように思われてしまう。そうではなくて、文化を知ってもらうことで日本製品に興味を持っていただくことが必要。

理屈としては、オモチャ売るためにタダでアニメ流す、って言ってるのと同じなんで、ここだけだと別に間違っちゃいないんだけどね。

「コンテンツ」と言ったとき漫画、アニメ、音楽、映画、放送、ゲームだけでなくファッションも入り、食文化、各地特産品も入ると理解しており、そのコンテンツの海外進出のためにどうしたらいいか

そんなわけで、基本的には予算に群がった利権誘導の話です。K−POPや韓流ドラマで韓国ブランドを売り込む、とかそういう話があって、ゆってるんだと想像するんですけども。

まあたぶん、話の方向性を決定的に歪めたのは総理大臣だと思う。

日本の閉塞感を打ち破って、日本はこれからどんどん発展していく、日本の伝統と文化を含めて、日本は素晴らしいのだと日本人自身が自信を持つ、そして、やはり日本のものが素晴らしいと思ってもらえるというのは、日本に対する尊敬の目が芽生えてくるということにもなりまして、この安倍内閣における重要な政策的課題の一つでございます。

大洗に行って感じ入るものがあった直後にこういうの見ちゃうと、いろいろ考えちゃうね。

追記:予算の内訳が出てますね。
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/cool_japan/dai1/siryou5.pdf
多分、アニメ関連について言うと、

クールジャパン戦略に役立つ番組、映画等の映像コンテンツのローカライズ(字幕付与、吹替え等)につき、その制作費の一部を、民間団体等を通じてコンテンツホルダー等に対して補助する。95億円程度

このへんがたぶん、海賊版対策の話と結びついたりしてて重要なんだろなと想像しますが。