http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130330-00010001-biz_bj-nb
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.watch2chan.com/archives/26188643.html
マクドナルドが不振とかそういうの。
や。もともとアメリカからの指令は巨大すぎる組織をリストラしろっつーものだったですよ。
藤田マクドナルドってアメリカ本社の指導するマクドナルドのそれより直営店率が非常に高くてですね。それをフランチャイズ率高めてったのが、原田さんの大きな仕事の一つでした。
コンビニでもそうですが、直営店てのは売上はいいけど経費がかかります。経費のかかる直営店をフランチャイズ化すると、まあ状況次第ですが、あんだけ大きいと利益でます。
直営店を運営するには本社の社員を配置して人件費かけたり諸経費上げたりするわけですが、ベテラン店長にそれなりの給料払ってるのを、フランチャイズオーナーにするわけです。
フランチャイズ化すると、そういう本社の経費が消えて、フランチャイズのマージンだけが入るようになります。紙コップもナプキンも販売経費だったものがフランチャイズ店舗への売上という形になります。
あと、フランチャイズ化の過程そのものが「商売」です。オーナーから家賃を徴収できるようになるので、それも言ってみれば稼ぎのうちです。
んでね、たぶん、ここんとこでだいぶ厳しいのは、ひとつにはフランチャイズ化の促進が、それなりに完了したこと。資産切り売りで利益出してたのが終わったんで、素の実力勝負の側面がちょっとづつ出てきた、ということだと思います。
あと、新商品開発については、たぶん強制的にアメリカの本社から材料を買わされるわけで、日本のオリジナル商品開発とかは嫌がられるだろなと。ハンバーグやバンズの購入ノルマみたいのがあるんじゃないですかね。しらんけど。だから1000円バーガーとか高級路線を他のハンバーガーチェーンが提示したとき、流行に乗れなかった。出したのはアメリカ本社から持ってこれるクォーターパウンダーだけだったでしょ。他チェーンは高付加価値商品を曲がりなりにも提示して、それが受け入れらてるわけですが、例えば「和牛バーガー」みたいのは作れないんだろうなと。アメリカが許さないから。
あと、原田さんに課せられてるのが、カリスマ社長を演じなきゃいけないこと。てのはフランチャイズ展開にするとなると、経営的には独立することになる店舗オーナーたちに言うことを聞いてもらうには「マクドナルドすげえ」「本部の社長すげえ」って思われなきゃいけない。そうしないと本部からの指示を守ってもらえない。「メニュー表をカウンターからなくせ」とか言っても命令が守られなかったり、あるいは「この店だと売れないから」ってメニュー品目を勝手に減らしたりするかもしれない。カリスマ社長ってさ、堅実じゃだめだから。マスコミ露出して、なんか偉そうなこと言って、さも俺の手腕で利益出してるぜ、みたいなことを言い続けなきゃいけないから。ラーメン屋チェーンやカレー屋チェーンでフランチャイズ募集ってやってるとこがさ、社長の成功談の本を売ってたりするけど、そういうのが重要なのね。
まあ俺がどうこう説明するより、「マクドナルド フランチャイズ」でぐぐってみてください。
だから、あの人、本当に大変なんですよ。