暑い

 えーとね。ギャルゲーって、「都合のいい女」じゃなくて、「都合のいい男」を進化させてきたのね。

 常識的に言えばさ、半獣人やヤクザの娘や不思議ちゃんや宇宙人やロボットや殺人犯な女の子を、ありのまま受け入れるとか有り得ないから。

 そーゆー、いろんなバリエーションの女の子をたくさんつまみ食いしたいぜ、ていう欲求に応えるためにね、「目の書き込まれない男」とか作ってきたのがポルノメディアとゆーものであって。(映像だし、女の子を中心に画面は作りこまれてるし、男の心情や叙述を無理に追っかける必要は実はない、つーか男の一人称は通常においてカメラの代用であることを求められてるので)

 乃木坂春香のアニメの冒頭、主人公が登場シーンのフラットさに爆笑しちゃったわけですよ。うわ何そのメガネと声と髪型と喋り方と、その他色々と、てゆかえええええええ、うわすげえ。

 あとで原作の文章を読んだら納得したんだけどね。ギャルゲーっぽさへの鬱屈を底辺に押さえ込んで作ってるハルヒを追っかけて、んでそれから脱臭してったら、こういう「ギャルゲー」になるんだなーていう。

 なんかさ、何でも「文学評論」に考えて文章の字面だけ追っかけて、こーゆー男に共感するような去勢された男たちばっかなんだ、みたいな物言いをする人もいましたが。そんな文学な読み方なんか普通しないし。