めずらしく浮世の話

メガマックというマクドナルドの新商品が売れているという。しかも、予想以上に売れすぎて数量限定販売しているという。

昨日2007年1月21日22時頃、マクドナルドにてビックマック単品280円也を購入し待機中、次の注文客の

メガマック単品持ち帰りで」
メガマック本日ご注文分は売り切れましたが、ビックマックを210円にて販売させて頂いております」
「じゃあ、それでいいです」

というやり取りが聞こえてくる。

その客が会計を終えてレジを離れ、こちらの購入品目の持ち帰り梱包が終了したところでおもむろに問う。

ビックマックは210円なんですか?」
「いえ、280円です」
「でもいま210円と仰った」
メガマックが売り切れのため、メガマックを御注文のお客様に限り代品としてビックマックを210円で販売させて頂いておりますが、ビックマックを御注文の場合は280円となっております」(注:メガマックは350円)

途中、区点ナシの一構文で言い切った。ちなみに20代の女性店員。

質問した時点で、上のような回答が出てくるのは予期していた。まあ、わざと言葉で言わせたかったのだが、マニュアルに書いてあるかのようにスラスラと出てくるその文言に満足感を覚え、この安らぎとネタが得られるのであれば70円は安かったと思い「そう」とだけ言って即に店を出た。

値引きや代替商品によるサービス対応の結果としてこの種のズレが生じるのは、問屋流通では珍しい話ではない。取り扱い品目は万単位だし、競争のために価格対応が必要な得意先は100件単位である。だからまあ、売上げを伸ばしても中身が実は採算が取れていないという話は当り前。(所詮は団塊世代に年金退職金を払えない中小零細企業が圧倒的に多い国である。どっかが倒産することでつじつまを合わせてナンボだ)
大規模流通システムの隙間をぬって変動する価格に細かいチェックで対応しきれるかが少量多品目対応の零細流通業存続の分かれ道である以上、この種の価格のズレは生じるものとして営業の管理職や経理担当者がフォローし続けるのが当然なのだけれども。

といったところで、以下の記事をオチに。

メガマックの材料不足ってありえるのだろうか?
>結局中身はビックマックを2枚重ねただけなのである。
http://www.yukawanet.com/daly/log/2007/01/post_303.html