データベース消費

知ってる奴が今は消えたザプレの編集に紛れ込んでた縁でザプレを読んでた頃があって、ザプレにゲーム攻略本やゲーム周辺本のレビュー記事が毎号載ってたのね。その、攻略本ていう普通に考えてゲームという主体がないと意味がない、基本的に数値データの検索性ぐらいしか比較しようがないであろう代物のレビューが書きうるという発想が面白くて、古本屋の100円コーナーから買ってもいないしプレイする予定もないゲームの攻略本を見つけて集めるという悪癖がそこから始まったのでした。
先に言っとくとコレは本当に悪癖で、そんな真似して得るものなんか無いに等しいですから真似しないでください。
で、攻略本を買うという発想がなかった自分が攻略本の抱える変な面白さに引っかかってしまい、結果として、なし崩し的に攻略記事を横で見ながらゲームをプレイするのが常態になったのは確かです。今ではエロゲー新作購入前の検討に攻略ページを参照することも。今の一見するとどれも同じようなタイプのノベルゲームだと、オフィシャルの紹介とあわせて選択肢がどういうタイプかを確認しとけば方向性は判るので、そこから感想記事の反応と合わせていけばいい。
問題はショップで見てパッケ絵で衝動買いする癖が抜けないので、半分がた購入の役に立ってないことですが。
さておき、攻略本はファミコンスーファミ時代のページ数に制限があるほうが偏りがはげしくて面白いとか、ゲーム内容が薄すぎて書くことがなく、そこまでネタバレしちゃったら流石に拙いだろうというレベルまでネタバレしてるギャルゲーのファンブック/攻略本とか、そういう頭の悪い発見とは別に、プレイしていないRPGやSLGの攻略本のデータを眺めるだけで楽しめる自分を発見したという話があって。
要するに、ユニットのパラメータはパラメータだけで楽しいのですよ。あえて言うなら図鑑を眺める楽しみに近い。魚貝の図鑑の「体長30cm・日本海に生息・食用」とそっけなく書かれた説明と「AT25・DF10・HP70・2〜4章に出現」と書かれたデータはあまり変わらない。そしてそれらは、身について後で役に立つことはなくても、読んでるそのときは熱心に読んでるし、しばしば楽しい。