ぶらどらぶ

押井守銘柄は基本的に押井守を既に知ってる人が見るもので、そういう人たちは押井守の作品発表インタビューに本音が出るわけないと知ってるので押井守の発言に言われてないことを見ようとするよなあと思った。

ということでパッと見、湯浅政明の映像研あたりに対する嫌がらせみたいだなあと思った。湯浅アニメが外人さんにハイセンスで最先端だぜみたいな言われ方してカルチャーのいいとこに座ったのを見計らって、昭和を前面に押し出したロートルのオッサン軍団がどっこらせと隣に座ってきた、みたいな。あるいは西村純二的に言うとハーメルンのバイオリン弾き路線。安くするとこはとことん安く。妙なとこは動かしつつ。しかし絵的にはなんか見れちゃう。

ただ「ハーメルンのバイオリン弾き」と比較してしまうと今川泰宏脚本の熱量に比して押井守脚本の熱量が足りない。もっとウザくしゃべくり倒すのかと覚悟してたのに全然おとなしいじゃないですかぁ。滑舌の問題なんですかね? やっぱ千葉繁ぐらいしゃべくり倒せないとダメなんかな? 朴先生もそうだけど、佐倉綾音いい感じで好きなんでもっとガーっといかない?

あと東京の実写は正直なとこ違和感がある。押井守もう別に東京に未練ないよねって感じしてたし、今さら東京やられてもなあ、大阪や香港や台北バンコクのがええやろってなりがち。