@oyomot: 俺はタカヒロをエロゲでしか見てないのでアニメや漫画の原作でどなってるか知らんが、エロゲでは、エロいことするにあたって全然必要ない、ただカジュアルな関係を男女間で結べるようなユルイ空間を演出するためだけに用意された男友達たちが、結果的に作品世界全体の起伏をなくしてった
@oyomot: いわゆるところの「るーみっくワールド」のようなタカヒロワールド構築に向かっちゃっててね。「境界の向こう側のシビアな世界」が、たぶんもう無くなりつつある。元からそうじゃん、てのは、確かにそうではあるのだが、無理にでも盛り上がることも出来なくなりつつある、というふうに見てる
@oyomot: んでな。つよきすあたりまでは、そういう創作のジレンマがむき出しだったのだが、まじこいの段階になっちゃうと、整理が行き届いちゃってな。主人公の仲間たちは仲間意識でつながってて、なんかシビアな話は、いちおう「ある」ことになってるけどカジュアルな世界を壊さないように配慮行き届いてて
@oyomot: 男どもは「バカを一緒にやる仲間たち」としてしか求められてなくて、それ以上に深刻な話となるとストーリーのメインにはならない。ちなみにつよきすスバルの話では踏み込んだわけだが、その結果として主人公サイドは全く何もしないでカニと家庭を築くだけ、とゆーオチに
@oyomot: 「去勢された」男のサブ登場人物たちは、結果的にではあるが、境界線の内側のゆるくてカジュアルな世界を維持するために駆動することになる。ヒロインと主人公の男女関係に割り込まないで見守るしかできないのだから、それはそうなるしかないのだが、
@oyomot: たぶん詳しく見てくと世界の境界線の位置に立つヒロインと、境界線の内側のヒロイン、みたいな話ができそうな気が今したけど脱線しそうなので(もう脱線してるけど)放置。んでな、ここで、先だっての男キャラたちの話が出てくるわけだが
@oyomot: タカヒロ世界ではそういうわけでヒロインの強さを分水嶺にして、男主人公のいるカジュアルでユルイ世界と、強さが求められるハードな世界が二分割されることになる。んでそういう外の世界を垣間見る際の身振りは「男が女の強さに追いつく」だったりする。追い抜くとかじゃなくて。
@oyomot: 。。。そうなると、ぶっちゃけ男の主人公いらなくね?って思うよね。僕は思う。けどエロゲだから必要だよね。そうすると「セカイの残酷さ」のほうが脇に押しやられるのが自然だよね。けどヒロインの魅力のためには不要ってわけじゃないからさ。
@oyomot: はい。ここで、もともとの話題だったと思うんだけど、タカヒロの作品世界で時折垣間見えるという「世界の残酷さ」みたいなのを、「悪役」のとこに挿入してみよう。ヒロインがその強さを発揮するための「世界の残酷さ」は、ヒロインと主人公との関係構築においては不要となる。だって助けなくていいから
@oyomot: そうするとね、「悪役がいないと正義のヒーローは活躍できない」という、当たり前の話が出てくるわけですが、ここで「悪役」ってどういう位置づけになるのかっていうと、ヒロインと主人公との関係においては「いらない」んだわ。だって男がいなくてもヒロインは自力解決できるぐらい強いから
@oyomot: もともと同世代的なオタク感覚のシナリオでもあり、どっちが先かは、卵と鶏の関係だと思うが、「面倒をみなくてもいい強いヒロイン」と、「その強いヒロインが活躍するに足る派手なエピソード・舞台設定」がワンセットとなってくる。
@oyomot: 他の作品の事情はさておき、タカヒロは基本カジュアル路線を選んだ。けどカジュアルな恋愛だけだと盛り上がらないじゃん。だから盛り上げるのに派手な設定やゴージャスな声優が欠かせなくなってる節は見受けられる。バラエティ的とでもいか
@oyomot: 逆に劇的ストーリーだとヒロイン5人とかは超大作すぎて難しいよね。
@oyomot: 別にタカヒロに限らず、後の世代のノベルエロゲって、俺の少ないプレイ体験においては、そんなかんじで割とカジュアルに「別に男が無理に助けなくても大丈夫」っぽいのが目立つ。ただし、このカジュアルさは言うまでもなく弱点でもあって、踏み込んだ話にならないので劇的なストーリーにもならない
@oyomot: まあ、さておき、タカヒロのヒロインは男より強い女ばっかなのでして、ほっといても生きてける、ってのが一目でわかるんだな。「俺が助けなきゃダメなんだ」って思わなくてもいい。そういうカジュアルさが魅力なわけです。
@oyomot: よっぴーも、幸せかどうかはしらんが死ぬわけではなさそうだしな。
@oyomot: ヒロインがちょっと窮地に陥ることはあるし、男がヒロインを助けてセックスする図式は便利だから継承されてるけどさ。じゃあ、男が助けの手を差し伸べなかったらどうなるかっていったら、よっぴーぐらいか?ちょっとヤバいかな、って思えそうなのは
@oyomot: んでな。都築真紀に代表される「家族・共同体」というくくり、っていう一つの答えが出されたわけだが、そのあとの世代になるタカヒロは、もちろん家族や共同体という枠組みを受けつつ(姉しよは最初から家族だし、それ以降もね)、何をやったかっていったら「女の子が強いの男が助けなくてもいい」と
@oyomot: ノベル形式だけで組み立ててヒロイン5人をそれぞれ立てるとなると、そんだけ大変。だから、労力節約の意味も含めて、バラけたヒロインたちのシナリオの全体の統括や統合をどっかで面倒みなきゃいけなくてさ。その試行錯誤のなかに「ヒロインの救済の選択」という話も絡んでくるわけです
@oyomot: 設定やシナリオを共有したら「同じような話」になっちゃうじゃん。シナリオ重なっちゃうよ、ヒロインの住み分けできないよ、と。
@oyomot: しかも小説や漫画だったら1本の作品で1本のシナリオですむのが、1本のエロゲで5人ヒロインいたら5人全員、別のシナリオ、別の設定を組み立てなきゃいけないとなったら、手間は5倍で。無茶だよね、ということでエロいことする相手複数において、シナリオと設定の共有をしようと思ったら、どうなる
@oyomot: 実際、ゲームデザインとして考えたとき、ナンパゲームであった東鳩あたりまでなら、まだシナリオ量は少なくても体裁が保てたのが(マルチのシナリオのなんと短いことか)、ゲームとしての組み立てを全部シナリオで構築しなくちゃなんないノベル形式になっちゃったら、シナリオ膨大ですから
@oyomot: まあ、実際、なんとなくバツが悪い感覚はあったんでしょうし、そういうメタ的な解釈ってのが、映画とかマンガのシナリオをそのまま突っ込もうとしてうまくいかない中で、どうにかシナリオを組み立てていかなきゃけない、後の世代において、全体を俯瞰する視点は便利だったのだと思います。
@oyomot: 真に受けたのはだれかというと、エロゲを作ってる人たちとかでさ(嘆息
@oyomot: 言うまでもないですが「一人の女の子を助けたら、他の女の子は助けられない」というのはKanonの作中の台詞で、何にも思考せずに右から左の受け売りで作中の台詞を使いまわしたせいで、延々と無駄な言葉が積み上げられていくわけですが、困ったことに、そういう風潮を真に受ける人たちがいたのね
@oyomot: なんでそんな話をするかというと、タカヒロとかが受ける前にね、バカな論者たちが「オトコは一人しかいないのに、助けを求める弱者な女の子は複数いる。このままだと一人の女の子を助けたら、他の女の子は助けられないじゃないか」ということを言い出してですね
@oyomot: 一方で「鍵ヒロインみたいな池沼がオタク受けして」といいつつ「80年代から戦う女性キャラはいるんだ」などと語るのは文脈の恣意的な操作にすぎません。エロゲは強い女も弱い女もいたけれど、「ヒロインの窮地を助けてあげてエロい関係になる」のセオリーは無視しちゃいけません
@oyomot: 女が強いのは80年代からずっとじゃないか、とツッコミを入れるあなた。そのあなたはあえて無視して知らないフリをしているが、エロゲでは「男が助けてあげないと死んじゃう(オトコが助けようとしても死んじゃう)身体的・社会的・精神的弱者なヒロイン」が圧倒的な存在感をもって君臨してたことを
@oyomot: 作風として「奥が深い」とかそういう話はどうでもいいわけですが、同時代性を感じさせる、「ユーザーが求めてるのを肌感覚的によく理解してる」の最もよくあらわれてるのが「男より強い女とイチャイチャする」とゆー根幹が、姉しよとかからずーっと継続されてる点に集約されるといいます
@oyomot: 背伸びしない、を悪く言うと「内輪ウケ的」というかですね。写実とか真実とかどうでもいいし、あんましガチガチハードなファンタジー世界に向かわないでライトな枠組みで書く、悪く言うと「古典とか歴史とかあんまし勉強してないで書いてる」的な。実際に作者がどうかは置いといて、作風としてですね
@oyomot: もともとタカヒロなんで受けたかっていうと同時代性をよく備えてるっていうかエロゲユーザーの同世代感覚に近い目線だったっていうか、ぶっちゃけオタク文化圏どっぷりで、その文化圏のとこから背伸びしないで等身大な感じなんだと思うんだが、そのへんは都築と同じですよね
@oyomot: 運転の都合でカフェイン大目に仕込んだのがそろそろ切れかかってきた感じ。おやすみなさい
@oyomot: まあ半徹なのだが。
@oyomot: 滋賀京都近辺の寒波が予想異常にヤバそうで、夜が明けるのを待って動き出すとあちこち凍結してそう・こっちがチェーン履いてても立ち往生に巻き込まれそうだったので、夜中に出て帰ってきた。ので半日ほど予定あきました