ヱ破

 先に「人類が補完された分だけみんな人間が丸くなったんだよ」というネタバレ話を聞いてて。それは何というか、全てにおいて台無しじゃないだろうかと思い。んで、当時に夏エバを一緒に見に行った人(ニューウェーブSFが嫌い、とかゆっちゃう40代)と連れ立って見に行った。

 ゑー。

 リメイクでジャンルコテコテでBGMならし過ぎ雰囲気作りすぎ西部ガンマンありえないほどカッコつけすぎカッコよすぎ男の子の夢てんこもりとゆー「3時10分」を前日に見てたせいか、さほどではなかった。

 つか、元々がロボットアニメオタクのものであってサブカルオタのものではない代物だから、あたしゃ最初からお呼びでないわけだが。

 まぁ、(例えばトミノとの)嗜好の違いがよくわかるなー、TVアニメの頃と何も変わってないなー、みんな老けたなー、といったあたりで。

 旧劇場版がTVアニメを再構成する際わりと強引に読み筋を変更してたのを今回は逆フリの読み筋に。元々のTV30分26話の形式(や予算や製作期間)の縛りに振り回された部分を敢えてカッコに入れると、TVアニメの頃とあまり変わらず個人的にはあまり「破」いう気はしなくて、金と制作期間と関係者のかかずらわってきた年月分だけモノが磨かれマシになったけど方向性はまるで変わってねえ。昔からのビョーキも同じだけ深まってタチが悪く。具体的にはマリさん。昔のエバの登場人物が今どきの皮を被ってリベンジしにきた感じで、彼女が喋ると個人的に凄く居心地悪かった。つか一人だけアンバランスに「中身」があるんだよこいつ。それがエンタメ仕様のレギュラー陣に混ざってるからすっげえざわつく。んでバックのフレキシブルな第三新東京市。土地家屋不動産てのは基本やたら変わらないものとされてて、だから町並みが変化してく東京が劇パトでテーマっぽく語られたりするわけじゃない。やたらビルが上下する第三新東京市は現実世界だか空間だかが最初から形として定まってない印象を与え、んで外界に対して揺るぎないマリ(独り言てのは外界を拒絶してる側面があって、あと独り言が思ってることと一致しないのも当り前。俺は腹が減ってなくても「はらへった」とか呟く)は、セカイの不動の中心点であるようなギャルゲーヒロイン的存在にエバキャラがついにたどり着いた姿といえる。つか序よりモブがペラく背景化し主要人物と差別階層化された。