例のアレ2

 殆どそのままである。原作クラッシャーの名が泣く。

 迷走してる原作と原作の当初の予定と思しき輪郭とを思い起こせば、変更点と落としどころは順当で、前回にネットで大荒れしたのを配慮したんじゃないかと邪推したくなるほど。個人的にはもっと暴れてくれていいのだよ。

 ゲームのほうで演劇部の再建を大きく取り上げつつ上演が描写されずに終わるのは、もちろん演劇の舞台なんて身近なとこに幻想世界が現れるような事態は天地をひっくり返してもありえない(それなのに演劇部なんて設定を考えてしまったせいで迷走してる)からで。ちなみにゲームでは舞台で「だんご大家族」を歌うことになってて、そこんとこで劇場版の作りと裏返るようにして繋がってる。要するに、メディアの差以外の違いはないと言っていい。てゆか、相性良すぎだ出崎監督。

 てゆか、「だんご大家族」以外に何を語れと。ゲームではどうにもこっちに落ちてこなかった「だんご大家族」が、かくもアレだ、ヤバイことになるとは思わなかった。

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 てゆか、碇シンジ育成計画を同時上映しないのは何でだろう。

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 そもそもヤシマ作戦までの展開が嫌いだったのを思い出した。シンちゃんが中途半端に男の子っぽいのも嫌いだったし、笑えばいいと思うよとかの台詞も鬱陶しかったし、それで笑ってんのも嫌いだった。なんつーか、手軽な盛り上がり方に嫌味か悪意か手抜きかを感じたんだと思う。後付けの解釈で言うなら、こんな序盤で持ち上げすぎたら後で落とすことになるだろうという予感か。

 なんだ。つまらない部分があるとしたら、それは元が駄目だからじゃん。