「さくらむすび」CUFFS

すみません。あまりのことに取り乱してしまいました。
CGは一応コンプしました。読んでないところ多々残ってるけど。
ああ、毎度のことながら説明に困る。
確かに俺は狂気って書きました。でも、普通のポルノ作品なんですよ。もしくは普通のエロゲー、普通のノベル。
普通の話。間違っても勘違いした学者先生や編集くずれのライターやネット評論が飛びついたりしない話。勘違いしたアニメ屋による驚愕クオリティのダメダメ1話が作られたりしない話。
普通って言葉、どう使えばニュアンスが伝わるかしら?

 桜の樹の下には屍体(したい)が埋まっている!
 これは信じていいことなんだよ。



 今こそ俺は、あの桜の樹の下で酒宴をひらいている村人たちと同じ権利で、花見の酒が呑(の)めそうな気がする。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/427.html
桜の樹の下には」梶井 基次郎
http://www.aozora.gr.jp/cards/000074/card427.html

「信じていいこと」、あるいは「感傷」(感傷とか言いやがるんだ、こいつは)。
そんな普通の話。
普通であるときに、ゲームであるとか小説であるとか映画であるとかいう区別は意味をなさないんですよ。でも、そんな普通はそうそうお目にかかれなくてさ。だって普通であることって、もはや耐えがたいでしょ。だから普通じゃなくなっちゃう。

某国のイージス(変換ミスじゃありません

…。
人間賛歌、とかボソッと言ってみたりして。

いや、アニメとハリウッドをサクサクと取り込んでいつもどおりの浪花節で邦画らしく決めてみせただけなんですけどね。
原作も話を聞いている限り何だか怪しげらしいんですが、大雑把にはしょったらパトレイバーOVA版5〜6巻そのままになっちゃうってのは、やっぱ困る。原作を知ってるとか知ってないとか以前に。今更「これは戦争だ」と言われても。とっくの昔に空き巣狙いや自転車泥棒から(コンビニ弁当の食べ残しからエロゲーの流通システムから)ナラティブに繋がったものとしてのイラク戦争なんてものが見えてしまってるのに。
まあでも、嫌いにはなれないです。

桜の樹の下には

http://www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/427.html

桜の樹の下には屍体(したい)が埋まっている!
>これは信じていいことなんだよ。

>俺には惨劇が必要なんだ。その平衡があって、はじめて俺の心象は明確になって来る。俺の心は悪鬼のように憂鬱に渇いている。俺の心に憂鬱が完成するときにばかり、俺の心は和(なご)んでくる。

なんてまあ、ダイレクトな話なんでしょうね。

2005年08月21日10:23 みゃーこ

ってゆーか。

>今こそ俺は、あの桜の樹の下で酒宴をひらいている村人たちと同じ権利で、花見の酒が呑(の)めそうな気がする。

そのまんまじゃねーか。

2005年08月21日10:34 みゃーこ

<引用>
「そもそも難しいとか簡単とか、そういうものではないかな、あれは。印象がそのまま並んでいる、というか…」
「なんかおまえの説明聞いてると、すげぇ難しい上につまんなそうに聞こえる。…要するにあれか、ブンガクってやつ?」
「うーん。○○ちゃんが『ブンガク』とか言うと、なんか頭悪そうな響きが…」

小突いてやろうとおでこの辺りに手を伸ばすと『人のこと言えないけどね』と舌をぺろり。

「…失礼な奴め」
「んぅー、くすぐったいってばぁ…」

あんまり子供っぽいその顔に脱力してしまい、指の腹でおでこをいじり回すという、わけのわからない行動を取ってしまった。
</引用>

…ホントに何でもノロケ話にしちまうこれは、才能と呼ぶべきなのか執念と呼ぶべきなのか。

さくらむすび、狂気の

桜エンド。

負けた。

狂気、以外の、何者でもない。

伏線は山ほど、ヒントはあからさま過ぎるほどあからさま、こっちは最初から警戒に警戒を重ねてメモをとりまくっていたっていうのに。そういう態度がいけないのか。もっと魂の赴くままに没入すべきだったのか。

そう、真剣に没入しないとヤバイと思って実名入力まで解禁してやったってのに、俺は最後に、本当に最後に、やっちまった。

わかっていたはずなのに。どう来るかなんて判りきっていたはずなのに。嘲笑う声が聴こえてくるみたいだ。

水月」プレイしていないはずの今木さんが書いたhttp://imaki.hp.infoseek.co.jp/r0210.shtml#6「今やそのコンセプトはとんでもない怪物を生み出した!」の言葉、どこから得た情報で書いたのか未だに知らないんだけど、怪物という呼び方がまさに相応しいと、「水月」のときもそうだけど、本気で思う。